モンタージュ・オブ・ヘックを見た
しかしとっても残念なことに、中学生の私は誕生日に親から買ってもらったアコースティックギターしか持っていなかった。アコースティックギターしか持っていないもんだから電気的なギュイーンみたいな音も鳴らないし、そうなるとギターを練習する気にもならないし、などという言い訳をしながら結局よくありがちな「セーハーの壁」に進路を塞がれ立ち往生していたのだった。
そんな時、友達が僕に教えてくれたのだった…コレを。
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そうなると、ギターを弾くことが楽しくなったのだ。
高校生になって、自分ではそんな気持ち
は全くなかったのだが、気が付いたらいわゆる「不登校」状態になっていた。そしてそこそこの憂鬱感とにらめっこしたりしていた。その時耳元ではカート・コバーンが歌っていた。だからだろうか、リアルタイムで体験してはいないんだけど、ニルヴァーナの音楽はやっぱり何かを感じてしまうのだ。多分「俺の憂鬱の代弁者!」だと思っていたんだろうね、当時の私よ。
コレを見た。
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今年になってたまたまコレも読んだ。
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モンタージュ・オブ・ヘックという映画は、とても悲しい過去を持つ男が音楽に目覚めて、バンドで事を成そうと努力し、そして成功を収めるが満たされず、それどころか苦境に立たされる羽目になり、でも彼にはとても愛している娘がいて、それでも満たされず、死を選ぶ。そんなカート・コバーンの一生の縮図を近親者の証言と印象的な映像(アニメになってる回想シーンなんかも多々あったり、カート・コバーン直筆イラストが動き回ったりもする)で振り返るファンにはたまらない作品。
こんな映像残ってんかい!というようなかなりプライベートなシーンを撮影した映像が沢山収められている。これがあの鬱々とした10代をニルヴァーナとともに過ごしてきた私にとってはとても印象的だ。幼い頃も死ぬ直前も、素面でもハイになっていても、カート・コバーンはとても人間味のある人物だったんだろうということが伝わってくる。フランシスと戯れる父カートの姿なんて、男の私でも萌える。萌えるというか、あぁ、カート・コバーンという人は病んでいたかもしれないけれど、優しいロックンローラーだったんだなっていうことが伝わってきて胸にグッとくるものがある。
来月にはこんな作品が上映されるみたいだ。
うーむ、まさに死人に口なし。どんな事実があろうとも、音楽を抜きにして考えちゃうともうゴシップしか抽出されないから意味もクソもないっていうね…あまり見る気がしない。
最後にこの写真。
つくづく思うんだが、ロックンローラーに必要な条件のひとつ、とても重要なひとつは「優しさ」だね。